
はじめに
近年、「家族葬」という言葉を耳にする機会が増えました。
「身内だけで静かに」「無理のない範囲で」――そうした想いに応える形で、現代のライフスタイルにフィットした新しい葬儀の選択肢として広がっています。
本記事では、家族葬の基本、費用相場、流れ、参列マナー、そして注意点までを整理して解説します。
家族葬とは?一般葬との違い
家族葬は、参列者を親族やごく親しい友人に絞り、小規模で落ち着いたお別れを行う葬儀形式です。
以下は一般葬との主な違いです。
項目 | 家族葬 | 一般葬 |
参列者数 | 数名〜20名程度 | 数十〜数百人 |
招待対象 | 家族・親族・親しい友人のみ | 地域・職場・近隣関係者など幅広く |
通知範囲 | 限定的 | 広く告知 |
香典 | 辞退または受け取りなし | 通常通り受付 |
会葬御礼・返礼品 | 簡略化されることが多い | 一般的に対応あり |
家族葬が選ばれる理由
- コロナ禍をきっかけに広まった
感染対策のため人数を制限しつつも、丁寧にお別れをしたいというニーズが高まりました。 - 費用を抑えやすい
会場規模や料理、返礼品などを必要最低限にできるため、無理のない範囲で実施可能です。 - 精神的負担が少ない
遺族が大勢の参列者への対応に追われず、故人との時間に集中できます。
家族葬の流れと参列マナー
一般的な流れ
ご逝去 → 葬儀社へ連絡 → ご安置 → 打合せ(日時・形式・祭壇など) → 通夜(省略可) → 告別式・火葬 → 精進落とし(省略可)
参列範囲と通知
基本は二親等以内の親族と、ごく親しい友人を中心とします。
職場や近隣の方には後日「家族葬で執り行いました」と訃報のみを知らせるのが一般的です。
家族葬にかかる費用相場(新潟エリア)
厚生労働省の調査によると、日本全国の葬儀費用は平均で約110.8万円(基本費用67.9万円+飲食23.4万円+返礼品19.6万円)で、お布施の平均は13.2万円です。
➡ 厚生労働省「葬儀関連調査」
新潟県での家族葬の目安は以下の通りです。
- 葬儀基本プラン:約30〜60万円
- 返礼品・会食費:約5〜20万円
- 火葬料:約1〜3万円
- お布施:約15〜20万円(宗教・宗派による変動あり)
合計では50〜100万円程度が一般的です。さらに簡素化した「直葬」「一日葬」などを選べば、費用を抑えることも可能です。
家族葬のマナーと注意点
- 香典について
「香典辞退」を事前に通知するケースが増えています。ただし親族からは受け取る場合もあるため、ルールを明確化すると安心です。 - 訃報の伝え方
参列を依頼しない方へは後日「家族のみで行いました」と報告する形が一般的です。 - 遺族間の調整
誰を招くか・遠慮してもらうかを事前に話し合っておくことが重要です。
家族葬の特徴
家族葬は、形式よりも「想い」や「故人らしさ」を大切にできる点が特長です。
- 故人の趣味や思い出を写真や映像で演出
- 思い出の音楽を流し、温かい雰囲気で進行
- 子どもや孫も参加できるアットホームな場づくり
最近は“家族葬専用ホール”という選択肢も:ここだけの家族葬「やえ」(新潟・村上市)

近年は、家族葬に特化した専用ホールも登場しています。例として、2025年4月に村上市でオープンした会津屋グループの家族葬専用ホール「ここだけの家族葬 やえ」をご紹介します。家族やごく親しい方だけで静かに見送れる造りと、滞在・宿泊まで想定した設計が特長です。
「やえ」のような家族葬専用ホールは、式と滞在をワンフロアで完結できるため、移動や対応の負担を減らしつつ“家族の時間”を確保できるのが魅力です。
所在地:〒958-0854 新潟県村上市田端町5-2
まとめ
項目 | 内容 |
参列者範囲 | 家族と親しい人のみ |
費用の目安 | 一般葬より抑えやすい(50〜100万円程度) |
精神的なゆとり | 落ち着いて故人と向き合える |
柔軟な対応 | 香典辞退・会食簡略化など自由に設定可能 |
おわりに & にいがたお葬式のご案内
家族葬は「大切な人を想う時間」を確保するための葬儀スタイルです。
費用や形式に縛られず、遺族の心に寄り添った送り方を実現できます。
新潟で家族葬を検討されている方は、地域の風習や事情に精通した葬儀社が連携する
➡ にいがたお葬式 の利用も参考になります。
事前相談・見積もりも可能なので、安心して準備を進めることができます。
安心して故人を見送りたい方へ――「静かで温かい」お別れの場として、家族葬は大切な選択肢のひとつです。