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一周忌とは?いつ、何をするの?法要の準備やマナーについてプロがやさしく解説

一周忌とは?いつ、何をするの?法要の準備やマナーについてプロがやさしく解説のイメージ
2026年04月03日

一周忌とは、故人が亡くなってからちょうど1年目の命日のことです。この時に行う法要は、故人の家族や親族、友人が集い大々的に執り行われ、遺族にとっても喪が明ける節目であることから、年忌法要の中でもとても大切なものとされています。

この記事では一周忌について、以下の内容を解説します。

  • 一周忌法要の意味やほかの法要との違い
  • 一周忌までにすべき準備
  • 当日の流れや服装マナー
  • 必要な経費

事前準備やさまざまな手配であわてることなく、当日も滞りなく大切な法要が終えられるよう、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

一周忌とは?いつ何するの?三回忌などとの違いを知ろう

故人にとっても遺族にとっても大事な一周忌です。なぜ法要を行うのか、ほかの法要と異なるポイントなどを押さえておきましょう。

1. 一周忌の意味

一周忌とは、故人が亡くなってから満1年を迎える命日(祥月命日)のことです。その際に行う法要が「一周忌法要」で、年忌法要の中でも特に重要とされています。

仏教には近親者が亡くなった時は死を悼み、一定期間は慶事(結婚式など)や華やかで社交的な活動は控え、慎ましく暮らす「喪に服す」という考え方があります。喪に服す間に悲しみを受け入れ、社会生活へ徐々に戻ります。そういう意味でも一周忌は、遺族にとっても「喪が明ける」大事な節目です。

一周忌には親族をはじめ友人、知人など、故人と生前に親しくしていた人が参列し、僧侶によって読経が行われ、参列者は焼香や食事(お斎)をして、故人へ哀悼の気持ちを伝えます。

2.ほかの法要よりも参列者や儀礼が多い

命日を起点とし、経過した月日に応じて故人の冥福を祈る法要を「年忌法要」といいます。

一周忌の次は、故人が亡くなってから満2年後の命日に行う三回忌、満6年後の七回忌、満12年後の十三回忌と続き、三十三回忌や五十回忌で年忌法要をひと段落する節目(弔い上げ)となります。

一周忌、三回忌は親族のほか故人と親しかった友人、知人も参列し、僧侶による読経や焼香、食事(お斎)を行います。七回忌以降は、親族や近親者のみで供養するのが一般的です。

一周忌までに準備すること

一周忌をスムーズに行うためには、準備がとても大切です。時間に余裕をもって事前にできることばかりですので、以下のポイントをしっかりと押さえておきましょう。

1. 日程を決める

一周忌の日程は、命日の周辺で設定します。命日が平日で参列者の日程調整が難しそうな場合は、前倒しの土日などに法要を設定するのが一般的です。

命日と同日にこだわる必要はありませんが、古くから仏事は先延ばしにしないという教えがあります。しきたりや信仰に基づいたルールを重んじている人が参列する場合もありますので、日程調整は早めに取り掛かることを心がけましょう。

また、命日が7月、8月の場合は、一周忌と初盆が重なることがありますが、その際は一周忌を優先します。本来、一周忌と初盆はそれぞれ行うのが望ましいのですが、短期間のうちに親族や近親者が何度も集まるのは難しかったり、僧侶の都合がつかなかったりします。この場合は、2つの法要を同日にまとめて行う(併修)ことも近年では一般的になりつつあるのが現状です。

菩提寺や参列者と相談して決めましょう。

2. タイプ別会場選び

一周忌の会場は菩提寺、自宅、斎場やホテルの3タイプが一般的です。それぞれのタイプに相応しいニーズ、メリット、気を付けるポイントがあります。自分のニーズや参列者数、法要の規模を整理して、菩提寺や葬儀社にアドバイスをもらいながら決めましょう。

菩提寺

檀家として菩提寺があり、風習や作法、雰囲気を大切にしたい場合、読経から焼香、法話といった流れが自然につながります。主に、厳粛さを重んじたい場合におすすめです。僧侶への事前相談がしやすい、墓参りする際に墓地が近い、といったメリットがあります。

ただし、会食(お斎)が別会場になること、バリアフリー対応が難しかったり、会場使用料がわかりにくかったりする点には注意が必要です。

自宅

費用を安価にしたい、自然体の弔いを希望しているなど、自由度の高い法要が可能です。高齢者や乳幼児が参列する際も会場と別の部屋が使えたり、時間帯を柔軟に設定できる安心感があります。祭壇、焼香具、椅子などのレンタルが必要になるため、会食用の仕出し弁当と併せて葬儀社へ依頼しましょう。また、遠方から人が集まる場合は、駐車場の手配にも配慮が必要です。

斎場やホテル

受付から読経、焼香、会食など一連のことをワンストップで完結させたい場合は、専用施設やホテルが便利です。

参列者の案内や法要中の司会進行、椅子やテーブルなどの会場づくりがプロのサービススタッフによって行われます。なお、多くの人が都合をつけやすい日、週末などは人気日となり、早い段階から予約する必要があります。

3. 菩提寺がない場合の会場選び

故人がその家の初めての仏様となった際など、菩提寺がないケースがあります。親族と同じ菩提寺の檀家となることもありますが、檀家にならなくても葬儀社や派遣サービスを利用して僧侶を招くことが可能です。

菩提寺がある場合と同様に、自宅や斎場、ホテル、近郊にある寺院の貸し会場などを利用しましょう。近年では価値観の変化にともない、僧侶に依頼せず、宗教観にとらわれない供養も増加傾向です。

4.会食は料亭や仕出し弁当を手配

会食(お斎)を行うには、食事の手配が必要です。自宅で法要を行い、そのまま会食となる場合は仕出し弁当などの手配を葬儀社へ相談しましょう。

自宅、菩提寺で法要後、近くにある料亭などの飲食店に席を設ける場合は、葬儀社またはお店へ直接予約手配します。斎場、ホテルで法要を行う場合は、同施設内の別室で会食することが一般的です。

5.案内状は1ヶ月前に出す

想定される参列者数から会場を選びますが、実際の人数は案内状などから出席の有無をもって把握します。小規模の場合、近親者のみの場合は、メールや電話で出欠確認することもありますが、案内状を作成して送付することがマナーです。

案内状を送る範囲は、明確に決められているものではありませんが、親族を中心に友人や知人、生前の仕事関係など、付き合いの深さによって検討しましょう。

相手の都合もあるため、法要の1ヶ月前には案内状が届くよう、準備を心がけてください。

なお、案内文には、法要が滞りなく終わることを願い句読点(、や。)を入れないのがマナーです。

送付する封筒には切手を貼った返信用はがきを同封するか、往復はがきを使用します。相手が返信しやすいことをよく考えて送りましょう。

6.返礼品はお供えの「半返し」が基本

返礼品(引き出物)はいただいたお供え物(香典)の3分の1から半額をお返しします(半返し)。会食がある場合は、7割をめどに内訳で調整します。

  • 会食がある場合

例:供物(香典)1万円なら会食5,000円、返礼品2,000円

  • 会食がない場合

   例:供物(香典)1万円なら返礼品5,000円

食べ物や消耗品などの「消えもの」を用意しましょう。日持ちのしないものやお祝いを連想させるもの(昆布など)は避けます。洗剤、タオル、菓子折り、カタログギフトなどが一般的です。掛け紙は「志」「粗供養」としましょう。

7.お布施は3万円〜5万円が相場

お布施の金額に迷う時は、菩提寺に直接確認しても失礼にはあたりません。

相場は一般的に3万円〜5万円とされています。納骨式を同時に行う場合は、1万円〜5万円上乗せしましょう。

お布施を包む封筒の表書きは、上半分に「御布施」または「御読料」、下半分は施主の名前を書きます。中袋は「金 伍萬圓 也」などの旧字体が好ましいとされています。

法要が自宅や斎場、ホテルなど、僧侶が出向する場合は「お車代」、塔婆を用意してもらう場合は塔婆代、会食を辞退した場合は御食事代を用意します。塔婆代は寺院によって決まっている場合があるため、依頼する本数に応じて準備しましょう。

8.供物・供花には故人の好みを反映させる

法要の祭壇を飾る供物や花に故人の好みが見えることは、参列者の心を慰めるあたたかい設えにもなります。

  • 供物

日持ちするお菓子や線香、ロウソク、果物、缶詰など「消え物」が一般的です。

  • 供花

白菊や白百合をベースに、紫、黄色、淡いピンクや青などを添えるのが品よくまとまります。自宅用には花瓶がいらないアレンジメントが便利です。トゲのある花は避けましょう。

葬儀社へ遅くとも法要の1週間前までには手配し、当日は時間に余裕をもって会場に届くようにしておきましょう。

一周忌法要当日の流れ

一般的な一周忌法要の当日の流れを紹介します。全体像を把握して、慌てることのないようにしておきましょう。

流れ概要
参列者集合祭壇に向かい、右側に親族、左側に友人、知人が座ります。祭壇に近い上座から、故人との縁が深かった順に座ります。
僧侶入場参列者が着席後、僧侶が入場します。
施主挨拶施主から参列者や僧侶へ、2〜3分程度の簡単な挨拶をします。
読経・焼香僧侶が読経し、その間に参列者が焼香します。
法話僧侶が法要の意味や故人について法話を行います。
墓参り墓参りをする場合は、法要後の会場移動前などに行います。
施主挨拶法要が無事に執り行われたことへの感謝を伝える挨拶をします。
会食献杯し、故人の思い出などを話しながら会食します。
施主挨拶施主から法要、会食への参列、出席に対する感謝を伝えます。
散会・僧侶見送りお布施を包んでいた袱紗(ふくさ)に乗せて僧侶へ渡し、お見送りします。

一周忌で覚えておきたいマナー

法要ではその場に相応しい服装で参列するのが大切なマナーです。故人との関係や法要の種類にあわせて、違和感のないものを準備しましょう。

喪服の種類服装着用する場面
正喪服男性和装モーニングコート通夜、葬儀、三回忌までの法事で着用する
女性和装ブラックフォーマル
準喪服男性ブラックスーツ通夜、葬式、法事で着用する
女性ブラックフォーマル
略喪服男性黒、紺色、グレーなどのダークスーツ施主から「平服」を指定された参列者や、駆けつけた通夜、三回忌以降の法事で着用する
女性黒、紺、グレーなどのワンピース、スーツ、アンサンブル

1. 男性の服装

故人と関係が深い親族として出席する場合は、準喪服以上を着用します。

シャツは無地の白、ネクタイは黒、ネクタイピンやカフスボタンはつけず、アクセサリーは結婚指輪のみにしましょう。かばんは極力持たず、どうしても必要な場合は地味なデザインの黒いセカンドバッグにしましょう。

2.女性の服装

ブラックフォーマルと呼ばれるスカートスーツが基本となります。ノースリーブや肌の露出が多いものでなく、袖のあるジャケットやブラウスを組み合わせましょう。メイクは薄化粧にし、アクセサリーは華美なものを避け、2種類程度にしましょう。

妊娠中、授乳中は胸元がゆったりしていて授乳口が付いた礼服が便利ですが用途が限られるため、レンタルサービスなどを活用しましょう。

3. 子ども・赤ちゃんの服装

学生は学校に制服がある場合はそれが基本となります。明るい色調のリボンやネクタイが付いているものは取り外し、シャツは白、靴下は黒を合わせます。スカートの長さなどの着こなしにも注意しましょう。

赤ちゃんの服装はグレーや黒を基調にして、できる限りシンプルな無地のものを選びましょう。

4. 友人・知人の服装

男女ともに、略喪服が基本となります。

男性は黒、紺、グレーのダークスーツ、無地の白いシャツ、黒いネクタイを着用します。女性は黒、紺、グレーのワンピースやスーツ、アンサンブル、黒いストッキングなどを着用します。地域差があるため、心配なら葬儀社や菩提寺へ事前に確認しておきましょう。

一周忌法要の費用はどのくらい?

参列者数や会場選定など、どんな法要にするかで総額費用は大きく変動します。納得のいく計画で、無理なく法要を終えましょう。

1.僧侶へのお布施は3万円から5万円が一般的。会場費は幅広い

お布施は3万円から5万円が相場となります。納骨式を法要と同時に行う際は、1万円から5万円程度上乗せします。

会場が菩提寺でなく、僧侶に出向してもらう場合は車代として5,000円から1万円、塔婆料が必要な場合は3,000円から1万円、会食に僧侶が出席しない場合は御食事代として5,000円から1万円を別途用意します。

会場代は自宅なら無料、菩提寺などの寺院の場合は無料のところから料金が決められているところまで幅広く設定されているため、事前確認が必要です。斎場やホテルは1時間単位の時間貸しも多く、1万円から15万円と施設によって幅があります。

2.供物・供花は1万円前後 会食代はグレードで変化

供物は使ったり食べたりすればなくなる「消え物」や、仏事で活躍する線香などが好まれます。費用は2,000円から1万円と品目によって様々です。

供花は白を基調にして淡い色彩を加えていきますが、法要が命日に近いほど白が重んじられます。3,000円程度から2万円と大きさや種類で変動しますが、自宅の場合は花瓶などがいらないアレンジメントが便利です。

会食代は3,000円から1万円前後で、グレードによって変わります。仕出し弁当を手配して自宅でカジュアルに行うパターンから料亭などで故人をゆっくりと偲ぶ場面まで、ニーズに合わせて検討しましょう。

参列者を招くため、地域事情に精通した葬儀社に相談すると安心です。

まとめ

故人が亡くなってから定められた儀礼でお弔いを重ねていく一周忌は、冥福を祈り善を送る供養の作法です。古くからのしきたりを守り身を預けることで、遺族も大切な人を亡くした悲しみから少しずつ立ち直るとされています。

本記事では法要の準備や服装などのマナーについて紹介しましたが、とても大切なことは遺族が故人を懐かしく思う気持ち、祈りの心です。

葬儀社のサポートを受けながら準備を落ち着いて行うことで、法要当日は安心して故人への弔意を十分に捧げることができます。ささいなことでも事前相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。