2025年11月26日
「相続で損をしたくない」「何から始めればよいかわからない」——。
相続は初動が最も重要です。この記事では、相続で損をしないためにやるべき初動と、新潟で頼れる相談先を整理しました。
1. 相続で損をしないための「初動」
① 相続人の確定
戸籍を取り寄せて、相続人を確定することが最優先です。戸籍は本籍地の市区町村役場で取得できます。
② 財産の把握
銀行口座、不動産、株式、生命保険、借金などをリスト化します。特に借金が多い場合は、相続放棄や限定承認を検討する必要があります。
③ 相続放棄・限定承認の検討
家庭裁判所への申述期限は3か月以内です。負債がある可能性があるときは、早めに専門家相談を。
④ 相続税の確認
相続税の申告・納付期限は10か月以内です（国税庁）。課税対象になるか否かを早めに確認しておきましょう。
- 参照：国税庁｜相続税の申告期限
- 参照：法務省｜相続放棄・限定承認
2. 相続で損しないための具体的ステップ
| 時期 | やるべきこと | 注意点 |
| 死亡直後 | 戸籍収集／相続人確定 | 誤った相続人判定は後のトラブル要因に |
| 〜3か月以内 | 財産調査／相続放棄・限定承認の申述 | 借金がある場合は必須対応 |
| 〜10か月以内 | 相続税申告・納付 | 遅延すると延滞税が発生 |
| 1年以内 | 遺産分割協議書の作成 | 不動産の名義変更・銀行手続きに必要 |
3. 相談先の選び方（新潟での例）
・税務署（相続税）
相続税の課税対象かどうかは、最寄りの税務署で確認できます。
・法務局（不動産登記）
相続登記（名義変更）は2024年4月から義務化されました。新潟地方法務局で相談可能です。
・市区町村窓口（戸籍・行政手続き）
戸籍の収集、保険・年金の手続きは市区町村役場が窓口です。新潟市では市民相談も受け付けています。
・専門家（税理士・司法書士・弁護士）
遺産分割協議、不動産登記、相続税申告など、必要に応じて専門家を選びます。
4. よくある失敗と注意点
- 期限を過ぎて放棄ができず借金を背負ってしまう
- 相続税の申告遅延で延滞税・加算税を課される
- 口座凍結解除が遅れ、生活費に困る
- 不動産登記の放置で売却や担保利用ができなくなる
まとめ
- 相続は初動3か月と10か月が勝負
- 戸籍収集と財産調査が第一歩
- 税務署・法務局・市役所など公的機関を活用
- 困ったら専門家＋地域葬儀社へ相談