
「供養」とはサンスクリット語で「敬う」という意味のプージという言葉もとになったプージャー、またはプージャナーのことで、仏教の三宝(仏・法・僧)に対して花やお香、飲食物などを捧げて敬意を表す行為です。
日本での供養は、亡くなった家族や先祖のために善い行いで功徳を回向することで、故人がより良い世界に転生する「追善供養」を指すことが多く、それが転じて宗教や宗派に関係なく、故人を弔う行為として知られています。
時代の流れや生活様式、価値観の変化により供養の形も多様化しています。ここでは仏教における一般的な供養の方法や意味、供物、心構えを紹介します。
毎日の供養
亡くなった家族や先祖が冥土で安らかにいられるように、また、感謝の気持ちをあらわすことが毎日の供養です。遺族としても故人を近くに感じられる大切な時間です。
タイミングに厳格な決まりはありませんが、朝晩などに仏壇へ手を合わせましょう。宗派や風習によっては、読経する人もいます。ライフスタイルに合わせて無理のない方法をとりましょう。
仏壇には「五供」(ごくう)と呼ばれるお供えをします。
- ご飯
- 水やお茶
- ろうそく
- 線香
- 花
それぞれに意味が込められており、仏教では供養の基礎とされています。
【ご飯】
私たち生者の主食をお供えすることで、仏様とつながりを持つことができます。
【水やお茶】
仏様の喉を潤す、おまいりする人を清めるという意味です。浄土真宗では供えません。
【ろうそく】
手をあわせる人の心から迷いを無くす、仏様の心を照らす、とされています。
【線香】
仏様が香りを召し上がる、香りが人の心を浄化する、とされています。
【花】
仏様に花々の彩りや香りを楽しんでもらいます。
仏壇が無い場合は、故人の写真や位牌に手を合わせるだけでも構いません。大切なのは形式よりも、冥福を祈る心と感謝の気持ちです。
決まった日程による供養・法要
故人が亡くなった日から、初七日、四十九日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と法要を行うのが一般的ですが、地域によっては五十回忌まで行うこともあります。
先祖への供養としては、お盆、春と秋のお彼岸にお墓の掃除や墓参り、地域の風習にならったお供物の支度で感謝の気持ちをあらわしましょう。
お寺によっては法会(彼岸会など)を行いますので、あらかじめ菩提寺に聞いておくのもよいでしょう。
多様化するお弔いの形
時代とともに価値観の変化、核家族化などが進んだことで、供養の形も無理のないものが増えてきました。
【永代供養】
仏壇やお墓を守る後継者がいないケースも多く、「永代供養」が注目されています。
永代供養とは、お寺や霊園等の墓地管理者などが供養を続けてくれる仕組みで、お墓に相当する遺骨の安置所が納骨堂や樹木(樹木葬)というのが、諸経費・負担面からも人気です。
三十三回忌や五十回忌をもってほかの方と合祀となることがほとんどですが、「土に還る」という本質的な意義からも、選ぶ方が増えています。
【手元供養】
お墓へ納骨する際に、分骨して故人の一部をそばに置く「手元供養」「自宅供養」という選択をされる方も増加中です。故人との別れを受け入れきれない方や、いつも故人を近くに感じていたい方にはおすすめです。
弔うことに時間制限はありません。故人への思いとともに、ご自身の気持ちを大切にしましょう。
人間以外の供養
家族の一員としてすごすペットとの別れも、人との別れと同様に悲しいものです。やはり冥福を祈りたいという気持ちは変わりませんので、ペットの葬儀や供養についても葬儀社が手厚くサポートしてくれます。
ペット専用霊園の利用や手元供養など、きめこやかなメニューがありますので相談してみると安心です。
日本では古くから魂が宿るとされてきた「人形」についても、不要となったものはしっかりと供養してきました。日常的な玩具のほか、ひな人形や五月人形もこれにあたります。
葬儀社では人形類の供養を受け付けている場合もありますので、「処分、というのは少し気がひけるけれど不要なのでなんとかしたい」と悩んでいる方はたずねてみましょう。
➡︎にいがたのお葬式




